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今日の沖縄 2004.1
沖縄の正月風景

よく晴れた元旦、那覇市の波上宮(地元では「なんみんさん」と呼ばれる)へ初詣に行ってきた。

青い空に立派な鳥居が美しく映えている。南国の正月は暖かくて中高年には過ごしやすい。

沖縄では、年越しそばも「ソーキそば」なのである。

ふだん、閑散としている神宮の境内だが、正月ばかりは食べ物やゲームなどの露店がずらりと軒をつらねて壮観だ。

里帰りがむずかしい離島だけに、お正月は帰省した若者たちにとって、同窓会のチャンスである。

にわか仕立ての屋台で、にぎやかに歓談する若者たち。

←はしゃぎすぎて、こんな事態にも。
今日の沖縄 2004.2
この写真は湯気をたてている鍋焼きうどん。

「沖縄なのになんで?」とお思いでしょうが、1月の沖縄は寒気到来でとても寒かった。ふだん15度でも寒い、と思う那覇市で10度を切り、みんな震えあがった。

喜如嘉(きじょか=本島の北のほうにある芭蕉布で有名な村)では、みぞれが降ったそうだ。そんなわけで、昼食を食べに行った蕎麦屋でも鍋焼きうどん(950円)が人気で、よく売れていた。

久茂地にある美濃作にて。
雲に覆われた那覇市内の空模様。太陽がでないと、沖縄らしくない。

ふだん、からっと晴れ上がった空を見慣れているので、厚い雲に覆われた空が何日も続くと元気が出なくなるな。
歩く人びともダウンジャケットやコート姿。奥武山(おうのやま)公園にて。

この日は日曜で、この公園からスタートする駅伝大会の応援と見物にやってきた人たち。
今日の沖縄 2004.3

毎年恒例のお花見に行ってきた。日本一開花の早い桜、ヒカンザクラ。

去年は1月に出かけたら、少し早すぎてまだ咲いていなかった。そこで、今年は2月半ば過ぎに本部(もとぶ)半島の八重岳と今帰仁(なきじん)城へ。

写真のように、ヘゴの木(右側の緑色の木)と桜が並んでいるのが沖縄風である。八重岳山頂付近で。
今帰仁城の石垣をバックに満開のヒカンザクラ。真ん中左上あたりの黒いのは、蜜を吸いにきた黒いアゲハチョウ。
定点観測のように、毎年同じ場所から写真を撮っている。

今帰仁城は世界遺産に登録されたこともあり、毎年行くたびに整備されていて、石垣の改修も着々と進んでいる。

奥に見えるサンゴ礁の海の色がとてもきれいだ。
本部半島へ行ったついでに、海洋博記念公園にできた美ら海(ちゅらうみ)水族館へ行ってきた。

世界最大の水槽がある。これがその世界最大のアクリルガラス面をもつ水槽。ジンベイザメやマンタ、マグロ、カツオ、イワシの群れ、熱帯魚など、無数の魚が泳いでいて壮観だった。

本島北部へ行く機会があったら、ここはぜひお奨め。
こんな珍しいかっこうも見られる。

入場料は大人1800円だが、許田(きょだ)の道の駅などでは2割引(1440円)の割引券を売っているので利用するとよい(役に立つ豆知識)。
今日の沖縄 2004.4

万座毛(まんざもう)は沖縄本島西海岸にある観光名所。岩山がくりぬかれて象の鼻そっくりになっている。かっこうの記念写真ポイントである。

断崖の上の平たい広場に一万人が座れるところから万座毛と呼ばれているらしい。

毛というのは歌ったり踊ったり、男女が大っぴらにデートできる「遊び」の意味だとか……語源は知らない。
記念写真ポイントといえば、琉装の琉球美人がいっしょに写真を撮ってくれる。ただし、有料(300円)。

しかし、このモデルさんはほんとに美人だったので300円も惜しくないというところ。
万座毛の少し北に、御菓子御殿(おかしごてん)というのがある。

一階はお菓子の製造販売、二階に海が見わたせるカフェがあって、一休みするのにちょうどいい。
オートメーションで作られるお菓子。ベルトコンベアで次々と運ばれてくるのはおもしろいね。
ベニイモモンブランと薬草茶。30種類くらいの薬草やハーブが使われているそうだ。
ベニイモアイスのぜんざい。金時豆にベニイモで作った薄紫色の白玉入り。
今日の沖縄 2004.5

郵便局は楽しい

沖縄は島なので、本土からの郵便物は中一日、つまり2日かかる。もちろん航空便である。台風がくると飛行機や船やフェリーがすべて欠航になるので、郵便も遅れることになる。

東京で暮らしていると気づかないことだが、流通や通信も自然に左右されるという当たり前のことを改めて実感させられる。

それはさておき、沖縄の記念切手にはきれいなものが多い。これは沖縄の花を図案にした50円切手。

上から、ヒカンザクラ、ハイビスカス、ブーゲンビレア、テッポウユリ、セイシカ。
那覇中央郵便局。土・日もやっているので、急な発送のときはここまで持っていく。モノレールの壷川駅のすぐ目の前。モノレールのホームから撮った写真である。

なお、宅配便はコンビニでも受け付けているが、急ぐときはクロネコヤマトの空港前店まで持ち込めば、東京なら翌日に届く。ただし、これも台風が来ると遅れる。
国際通りにあるポストの上には竜の置物が飾られている。中国風の柱で、首里城にも同じような彫刻がある。ポスト自体はだいぶ汚れて、ぼろくなっているね。
これはモノレール県庁前駅すぐそばの美栄橋郵便局の前にあるポスト。ガラスケース入りの琉球舞踊の人形が飾ってある。沖縄の人は一般に、飾りものが好きなようだ。

ここの郵便局の中には、ソファのある休憩所が用意されているので、疲れたときに一休みするにも都合がいい。
国際通りなかほどにある郵便局。地酒横丁という看板があって、一見、郵便局とは思えないが、左手にポストと「ゆうぱっく」の旗ざおが立っているのが見える。

局内に泡盛ショップがあって、そこで買ったものを即、ゆうぱっくで発送できるという仕組みだ。

ちなみに、ここの2階は民謡酒場である。
そんなわけで、発送用の箱も、ちゃんと泡盛専用のものが用意されている。
今日の沖縄 2004.6

ウチナーの言語感覚

沖縄ではときどき、びっくりするような言語感覚にぶつかることがある。

これは残波岬に立っていた注意の看板(ここをクリックで拡大)。「水中に入ったり崖にのぼったりするな」と強烈な命令形である。かと思うと、「素潜りをなさる皆さん」と敬語になるし、文末は「出入りは特に注意して下さい。多数の死者がでています」と、ていねい。なんだか、よくわからない。
リズニー幼児学園。
ネズミらしきイラストもあるが……?
一種の不用品引き取りと何でも屋の案内だが、下のほうに「墓そうじ」とあるのに注目。沖縄では、お墓の守りがとても大事な仕事であり、かなりの労働なのだ。そこで、墓そうじを引き受けますという広告。
これは映画館の客席だが、PUSHの上には「チリ入れ」と書いてある(ここをクリックで拡大)。沖縄の人たちには、なんら違和感のない光景だが、「ごみ箱」とか「屑かご」という言葉に慣れている東京モンには「チリ」という言葉はなじみがないのでちょっとびっくりする。
那覇市営ビーチである波の上での風景。この5月である。いまだ、太平洋戦争の不発弾が海の中に眠っている。戦争を始めようとする人たちは、戦後の処理が50年以上たったいまでも続いていることを忘れないでほしい。

それはさておき、「心臓蘇生法」の看板の上に、じかに注意書きを貼ってしまうところは、いかにもウチナー風テーゲーである。
今日の沖縄 2004.7

なにげにウチナー

写真が小さいのでなんだかよくわからないかもしれないが、これは那覇市にあるタワーレコードで見かけたレゲエ・フェスタのポスター。ポップなイラストだが、よく見ると、女性がかぶっているのは沖縄舞踊に使われる花笠だし,衣装も沖縄の紅型模様風だ。
これはトラックの側面に書かれていた牛乳のブランド名。「かりゆし」とは「嘉利吉」、つまり「嘉き世の中、幸福な世界」を意味するらしい。また、「自然との調和」の意味だともミュージシャの平安隆(ひらやすたかし)さんはいっている。たんに「めでたい」というふうに使う場合もある。沖縄人には日常よく聞く言葉で、「かりゆし」ウェア(アロハシャツの沖縄バージョン)は有名だが、トラックにでかでかと書かれているので目をひかれた。
これも写真が小さいのだが、円形のお皿にびっしり詰まっているのは「オードブル」である。沖縄では、オードブルという言葉も、品物もすごくポピュラーなのだ。大家族で、行事があるたびに一族郎党が本家に集まる習慣があるので、お盆や正月が来るたびにスーパーや食料品店ではオードブルの大売出しがある。中身は鶏のから揚げとかソーセージとかエビフライとか、普通の惣菜だが、丸皿に隙間なく詰め込まれたようすは壮観だ。
沖縄限定ファーストフード店「JEF」の紅芋パイ。このお店は紅芋パイのほかにも、ゴーヤバーガーやゴーヤリングといった沖縄ならではのオリジナルの商品を開発している。ただし、お店は那覇周辺にしかない。JEFのほかに、沖縄のファーストフードといえばA&W(エンダーと発音するらしい)が有名だ。ここではルートビヤーが飲める。カポーティの『冷血』に出てくる2人組の殺人者がルートビヤーを飲んでいたっけ。ちなみにJEFはJAPAN EXCELLENT FOODSの頭文字だそうだ。


今日の沖縄 2004.8

夏といえば海、海といえば魚

あまりの暑さに、涼しげな熱帯魚の写真でもお見せしたいと思ったのだが、残念ながら素人フォトグラファーの悲しさ、ピントがぼけぼけである。かえって暑苦しいかもしれないが、ご容赦のほど。

三本の黒線が横に入るミズジリュウキュウスズメダイ。ちなみに、魚の場合、頭から尾びれに向かう線を縦とみなす。したがって、この魚の線は横線である。
ルリスズメ、コバルトスズメともいう。きれいなブルーで、水中だとキラキラ、ネオンのように輝くのだが、これもカメラマンの腕がへぼなので、ぼけている。
人気のクマノミ。これはクマノミの一種のハマクマノミ。正面から見た魚の顔は平たくて細長いのがよくわかる。後ろのほうにはイソギンチャクの巣の中に隠れている子が見える。果敢に向かってくるのは、ニモパパではなく、じつはママ。幼魚はすべてオスとして生まれ、そのなかでいちばん強くて大きいものが一匹だけ性転換してメスになる。大きくて黒っぽい体をもつそのメスが一家を守り、敵に立ち向かうのだ。
岩の下にこっそり潜んでいたアジの仲間。たぶんコバンアジ。熱帯魚は観賞用にはいいが、食用にしたらいかにもまずそうだ。しかし、このアジは旨そう。もちろんつかまえてはいけない。というより、海中で魚を追いかけても、とてもつかまえられるものではない。
いかにも熱帯魚という姿の、ツノダシ。これもひょこひょこ動きまわり、落着きのない魚なので、なかなかピントが合わない。

撮影はすべて宮古島の吉野海岸にて。カメラは水中で使える防水カバー付エクスリムを忘れていったので(せっかく去年買ったのに)、キャノンのAPSフィルム式水中カメラを使用。フィルム四本使った中でピントが合っているのはほんの数枚……情けない。




今日の沖縄 2004.9
バイクでGO!

沖縄の足はなんといってもバイクである。とくにスクーター、小型バイクが縦横に走りまわる。通勤通学には欠かせない。

写真は旭橋交差点で信号待ちするバイクの群れ。バイクと並んで重要な足であるタクシーも見える。背景には那覇の新顔であるモノレール。

バイク、タクシー、モノレール、これにバスが加われば、那覇の交通を網羅したことになる。

典型的な沖縄人のバイクスタイル。ヘルメットは必須。派手なかりゆしウエアに斜めがけの鞄。足元は島ぞうりの場合も多い。

ウチナンチューらしい小太り体形で小さいバイクを器用に乗りこなす。

もちろん、女性ライダーもいる。

荷物を運ぶのに大活躍の三輪オートバイ。市場周辺など、しょっちゅうこれを見かける。荷台だけでなく、足元にも荷物を積んでいたりする。

市場の細い通りにしっくりとなじんだ三輪オートバイ。狭い路地では、台車も大活躍(これは来月紹介するつもり)。


今日の沖縄 2004.10






市場周辺は細い路地が入り組んでいるので、自動車はもちろん、バイクも入れない場所がある。
そこで、活躍するのが手押しの台車。押しているのが、だいたい女性というのもおもしろい。

沖縄のアンマー(お母さん)は働き者で、人情こまやかなうえに、たくましくて生活力があるという。そのうえ、みなさん、おしゃれである。お化粧もけっこう濃いし、色鮮やかな服を着て、はつらつとしている。エプロンもおしゃれの一部なのだ。

右上は農連市場近くの八百屋さんの店先。冬瓜(とうがん)、百円は安い。
右下は鮮魚商のトラック。マグロ、カツオは見慣れているが、ソデイカはちょっと珍しい。


今日の沖縄 2004.11
沖縄の産業まつり

毎年、この時期恒例の産業まつりに行ってきた。奥武山公園まではモノレールの壷川駅で降りて橋を渡る。モノレールのおかげで便利になった。

毎度おなじみの売店が並んでいる。お墓(!)やポークやウコンといった定番商品は変わらないが、新顔の商品が出たりして、ちょっとした流行はあるらしい。
最近の流行は、この「ノニ」である。中南米産の果樹で、健康食品の一つらしいが、まだ試したことはない。

だが、「ノニ」と聞くと、「……なのに」という言い回しを連想し、「ノニなのに……」とつい、いわゆる駄洒落・オヤジギャグが口をついて出そうになるので自粛しなければならない。

こちらは久米島の味噌。

沖縄周辺の各島々や、本島内の各地方がそれぞれブースを構えていて、名産・特産品を紹介・販売している。

久米島では味噌がミソである。

店名がすごい。

「グルメ倶楽部」である。

売っているのはイカ焼きやバタじゃがやソーセージや焼きそばなのだが。


今日の沖縄 2004.12

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沖縄のストリートには手作り看板も多いが、それよりもう少しお金をかけた「旗」もよく見かける。 もともと、沖縄には旗を立てる伝統がある。東京でいえば「纏(まとい)持ち」のようなものだろうか? 村や集落、団体やグループなどに特有の旗があって、それを立てて練り歩く。 その名残か、さまざまなメッセージをもった旗が街角に立っている。ほとんどは商品の宣伝ではあるが。

1 コンビニの前に立っていたポーク玉子おにぎりの旗。ポーク玉子は沖縄では非常にポピュラーなメニューである。
2 これも沖縄名物、魚汁。
3 全国チェーンのほっかほっか亭の酢豚弁当だが、沖縄らしく「黒酢」が使われている。
4 これも沖縄ならではの「ウミヘビエキス」。海蛇とは毒のあるイラブのこと。
5 「多良川」は泡盛の銘柄。宮古島の酒造所である。
6 沖縄へ来たら、まずこれ、「オリオンビール」。
7 「沖縄そば」のシンプルな旗。
8 波の上ビーチのそばのパーラーには「かき氷」の旗。
9 本土と海を隔てた沖縄ならではの飛行機を使った宅配便の宣伝。「スカイネット便」
10 「菊の露」は泡盛の代表的な銘柄である。これも宮古島の酒。宮古島は水が豊富なので旨い泡盛がたくさんある。